【保存版】裁判傍聴のやり方まとめ

法廷 マスコミ

さて、今回は裁判の傍聴について書いていこうと思います。

私は記者時代、裁判の担当もしていました。

刑事裁判で被告人の口から犯行の様子が語られることや、民事裁判で裁判所が歴史的な判断を示した瞬間などに立ち会ったこともあります。

そこで思うのは裁判は勉強になる!ということです。

ワクワクする時もあります。

せっかくなので傍聴のやり方をわかりやすく紹介したいと思います。

準備しなくても傍聴できる

堅苦しくて近寄りがたいイメージがあるかもしれません。

しかし裁判は基本的にすべての人に公開されていて、誰でも傍聴できます。

せっかく勉強の機会があるのにもったいないと思うわけです。

傍聴方法はたったこれだけ。

  1. 裁判所にいく
  2. 裁判の予定表を見て、傍聴する裁判を決める
  3. 時間通り法廷に入り、傍聴席に座る

事前の申し込みはありませんし、もちろん無料です。

これなら時間が空いたときに行ってみようと思いませんか?

持参して便利なのは筆記用具くらい

裁判は何も使いません。しいて言えば自分の頭を整理する用にノートとボールペンがあれば十分です。

身分証明書をみせる必要もありません。

電子機器などは使用できない

注意点は禁止事項が多いこと。

例えばメモの為でもタブレットなどは使用できません。刃物やメッセージ性の強いTシャツ、肌を多く露出した服装もNGです。

裁判所のHPには以下のように書いてあります。


携帯電話等音の出る機器をお持ちの方は,法廷内では電源をお切りください。また,危険物や撮影・録音ができる機器等は,許可なく法廷内に持ち込むことはできません。

引用元:裁判所HP

まれにトラブル防止のために、筆記用具以外の持ち物を裁判所に預けないと裁判を傍聴できないこともあります。著名人や暴力団関係者の裁判のときにそうでした。

撮影は禁止

 

 

そして裁判所内は写真撮影が禁止です。

離婚調停などで裁判所に来ていることを知られたくない人もいるので、安心して裁判所に通えるための配慮だそう。カメラはカバンの中に入れておきましょう。

スポンサーリンク

 

 

地方裁判所で傍聴するのが無難

普通、以下の3つで傍聴しますが、こだわりがなければ、地方裁判所(地裁)がわかりやすいです。

  • 最高裁判所
  • 高等裁判所
  • 地方裁判所

地裁は各都道府県に設置されています。〇〇地裁××支部というのも地裁と同じと考えて大丈夫です。

日本の裁判は「三審制」をとっているので、裁判の内容に不服があれば3回まで審理を受けることができます。

ですが2回、3回と裁判を受けるためには相応の理由も必要です。お金と時間もかかるので、ほとんど1回目の裁判で確定してしまいます。

1回目にあたる地裁で事件数が多い分、いつ行っても裁判が開かれているので傍聴しやすい裁判所です。

傍聴できるのはだいたい平日9時~16時

裁判所が開いているのは平日のみ。土日や年末年始は閉まっています。

建物は8時半~17時に空いていて、裁判はだいたい9時~16時に開かれています。

遅い時間に行くと、その日の裁判は全て終わっていたりするので気を付けてください。

人口が少ない地方だと、一日に開かれている裁判が10件以下という日もあります。

裁判所入り口

続いて実際の手順について解説します。

裁判所は誰でも入ることができますが、一部の裁判所は手荷物検査などを実施しています。

東京地裁では入り口で金属探知機によるチェックと持ち物検査があります。一方で、横浜地裁や甲府地裁などはそのまま入れます。

なかには待ち合い椅子があります。大きな裁判所では食堂やコンビニ、郵便局などを備えたところもあります。

ちなみに裁判所内の自動販売機は街中と比べて格安です。

裁判を決める:おすすめは刑事裁判の「新件」

入り口近くに裁判の予定表(開廷表)があるので、それを見て傍聴する裁判を決めます。開廷表はHPに掲載されておらず、当日に行ってみないとわかりません。

結論からいうと刑事の「新件」がおすすめです。

何のことかわかりにくいと思うので、少し詳しく説明します。

裁判の種類は「刑事」と「民事」がある

裁判は大きく分けると2種類があります。

裁判と聞いて思い浮かべるシーンは何ですか?

  • 住民が裁判所に押しかけて業者に工事中止をせまる
  • 子供が過労死したので両親が会社を訴える

あるいは

  • 殺人犯に死刑が言い渡される
  • 痴漢に問われた男性が冤罪を訴える

前者が個人や会社同士の争いごとを解決する「民事裁判」、後者が刑法に違反しているかどうかを調べる「刑事裁判」となります。


民事訴訟は、人と人、会社と人などの私人の間の紛争を解決するための手続です。

刑事訴訟は、起訴された被告人が犯罪行為を行ったのかどうか、刑罰を科すべきかどうか等について、判断するための手続です。

引用元:法テラスHP

刑事事件の中で一定の要件を満たすものは裁判員裁判となります。

裁判員裁判があれば、それを傍聴しましょう。内容が濃い上にわかりやすいからです。

見たい裁判が決まったら「開始時間」「事件名(殺人事件、詐欺未遂事件など)」「被告人名」「法廷番号」などを確認し、ノートにメモしておきます。

民事がおすすめできない理由

わかりにくいからです。

民事訴訟は書類を交換するだけで、何の話をしているのかわからないことがザラにあります。それゆえに、いきなり判決を聞いてもどっちが勝ったのかすらわからないこともあります。

一方、刑事裁判は、被告人が目の前にいますし、弁護士と検察官が口頭でやりとりをするので、経緯を知らない人でも内容を理解しやすいです。

スポンサーリンク

約10分前から入室できる

裁判の10分前くらいに法廷が空くので、職員の案内に従って「傍聴人入り口」から入り、傍聴席に座ります。

時間ちょうどに裁判官が入室して裁判が始まります。

入退室は自由ですが、審理の邪魔にならないように静かに動きましょう。途中で入室するときは、「傍聴人入り口」の扉に小窓がついているので、そこから中の様子を見てから入室することもできます。

スマホの電源を切るのをお忘れなく。裁判中にスマホを鳴らしたり、私語をしたり、居眠りをすると退廷命令を出される場合があります。そういった人を何度も見たことがあります。

傍聴券が必要な裁判もある

「傍聴券を求めて長蛇の列!」という報道をみたことがありますよね。有名人の裁判は、傍聴人が殺到するため、傍聴券を配布するときがあります。

裁判所のHPを見ると、傍聴券を配る裁判と集合時間が記してあります。

マスコミや傍聴マニアの人たちが早くから並んでいるので、当選するのは相当な運が必要です。傍聴券番号をもとに抽選をするので、朝早く並んでも必ず傍聴できるわけではありません。

まとめ:勉強になります

どうですか?思っているより簡単ですよね。

裁判にいくと、報道では知ることが難しい事件の裏側が暴かれることもあります。

なぜ犯行を犯してしまったのか、自分だったらどうするか、など考えさせられる場面に遭遇しますよ。

時間に余裕があればぜひどうぞ。