【経験談】吃音・どもりにくい言葉の探し方

マイク その他

以前、「【経験談】吃音・どもりを克服するなら環境を変えるべし」という記事を書きました。

その記事中でも触れましたが、私は吃音があります。今では生放送のインタビューや記者会見をこなせるほどまでに改善しています。

吃音克服のために特に気を配ったのは「小さな成功体験を積み重ねる」ことです。 そこで今回は「どうやって話しやすい言葉を見つけるのか」について私が実践している方法をご紹介します。

吃音がテーマの映画「英国王のスピーチ」でも取り入れられた手法に似ていますね。

小手先のテクニックかもしれませんが、役に立つはずです。

1.苦手な言葉を知る

これが最も重要といっても過言ではありません。

吃音克服のための第一歩は、自分が苦手な言葉について徹底的に詳しくなることです。これがわかると対策がうてます。

具体的な順序は以下のようになります。

  1. 自分が言いたくない(どもりやすい)言葉を挙げてみる
  2. 共通点を探す

①どもりやすい言葉を挙げる

あなたは自分がどんな言葉でどもるか把握していますか?

おそらく「大体わかる」と思います。ですが、それをもっと突き詰めたことはありますか?

以下の質問だとどうでしょうか。

  • どもりやすい言葉の共通点は?
  • 全くどもらない言葉は?
  • 独り言でどもる言葉は?
  • どもらないシチュエーションは?
  • 教科書の音読はどもる?
  • カラオケは?

こういった質問について、どもってしまった時のことを思い出さないといけないので、なかなか手をつけることができないと思います。

②共通点を探す

自分の吃音について向き合ったら、次はパターンを把握します。

よくあるのが、ア行、カ行、サ行など、特定の行が苦手な場合。

この他、授業で答えを言う場面など、特定の瞬間が苦手な場合も想定されます。

ここで大事なのは、どもるパターンだけでなく、どもらなかったパターンも一緒に考えること。これは次項「語彙力を増やす」で応用ができる部分です。

私のことを簡単に書くと、こんな感じです。

  • だいたいどもる → ナ行、マ行、自己紹介
  • 場合による → サ行、ヤ行、独り言、教科書の音読
  • どもらないことが多い →ア行、カ行、ハ行、カラオケ

こうやって見ると、どう対策を打てばいいのかが見えてきます。

声帯の振動、声の出し方

まず、私が比較的得意なカ行、ハ行は声帯が振動しない「無声子音」だそうです。ほかの無声子音を探してみると、タ行、パ行も該当するとわかり、そのうちパ行もどもりにくいことがわかりました。

反対に、最も苦手なナ行、マ行は「鼻音」という発声だそうです。


鼻音(びおん、英語: nasal)とは子音の一種であって、口からの通気を完全に閉鎖し、鼻の通気だけを開放して出す音。ただし、口と鼻の両方の通気を同時に可能にする音(鼻音化した口(腔)音母音子音もある)は除く。鼻音は、口(腔)音と対立する調音である。

引用元:Wikipedia

会話内容への注目

次に話す言葉がわかっている「カラオケ」「教科書の音読」ではどもりにくく、多くの人が耳を傾けている「自己紹介」がどもることがわかりました。自分から発せられる言葉に注目されると、どもりやすいと考えられます。

「それなら自己紹介のときはプロフィールの紙を配って音読するのはどうだろうか」「次の言葉が気になるような話し方をせず、オチもない話をすればいいのではないか」などと対策を打てます。

2.語彙力を増やす

苦手な言葉がわかったら、言い換える技術をつけましょう。

私は仕事柄、生放送などでインタビューをすることが何度もありました。質問したい内容があると、できるだけどもりにくい言い回しに変えて質問をしていました。

これは日常生活に応用できます。

必要なのは語彙力です。吃音の人は言葉のレパートリーを増やせば一気に話しやすくなります。

例えば私は「バイバイ」という言葉がどうしても発声できませんでした。なので、代わりに「じゃあね」と返事します。

「なぜ」という発音が苦手なので「どうして」と発音しています。

このように、苦手な言葉を事前に把握しておけば、語彙力でカバーできる場合尾あります。慣れてくると自然にできると思うので、続けることが大事です。

悪影響は考えなくていい

言葉の言い換えについて、「言いたいことが言えないのでストレスになる」という説を見ます。

ですが、私は気にしなくていいと思います。

どもって何も言えないより、喋れる方が絶対にストレスは少ないと考えるからです。

まとめ:自分と向き合うのが克服までの第一歩


Photo by CoWomen on Unsplash

以上になります。

小さな工夫ですが効果はあります。私はこの方法で生放送のインタビューや記者会見を乗り切っています。

簡単にいうと、自分がどもる原因を自分なりに突き止めることが大事だということです。

根気がいりますし時間がかかりますが、確実に改善に向かうと思います。