【経験談】吃音・どもりを克服するなら環境を変えるべし

会話 暮らし

私は物心がついたころから吃音症でしたが、自力で克服しました。

 

今回はなぜ私が吃音症を克服できたかを紹介します。

 

吃音とは「こここ、こんにちは」など、滑らかに言葉を発することができない症状のこと。

原因は色々あるようですが、確率した治療法はありません。

 

最も伝えたいことは

吃音症を克服するために環境はとても重要

吃音を馬鹿にしてくる人間と付き合う必要はない

ということです。

 

私も学生時代、吃音にずっと悩んできましたが、高校と大学で徐々に環境を変えることで克服していきました。

今も完全とは言えませんが、生放送で総理大臣にインタビューしたり記者会見で質問したりしているので、参考にはなると考えます。

 

吃音症とは

conversation

会話をする際に滑らかに音を出せない状態をいい、100人に1人が発症するといわれています。

「どもり」とも呼ばれていますね。

 

主な症状は以下の3つ。

  1. 「タタタタマゴ」のように音を繰り返す(連発)
  2. 「ターマゴ」のように音を伸ばす(引き伸ばし)
  3. 「、、、、、タ、タマゴ」のように息がつまって音が出ない(難発)

私は①連発と③難発が目立ちました。

話そうとすると息を吐きすぎて声がでなくなります。深呼吸しても無駄でした。

 

吃音の原因は以下の3つと言われています。

  • 発達性吃音:幼児期に明らかな原因がなく発症
  • 獲得性神経原生吃音:疾患や外傷などが原因で発症
  • 獲得性心因性吃音:心理社会的原因で発症

難しく書かれていますが、はっきりした原因はわかっていないようです。

 

でも吃音症の人は自分の原因をなんとなくわかっていることが多いように感じます。

私もなんとなくわかります。

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私の経験

私の場合、物心がついたころから吃音症でした。

幼いころの話を母に聞くと、私が話そうとすると、いつも1歳上の兄が横から遮っていました。それが続くうちに、うまく言葉を発せなくなったそうです。

 

特に③難発の時は、何か話そうと口を開くと、息を全部吐いたような状態になって、苦しくて声が出ませんでした。

 

聞き手はこちらに注目しているので、体をよじったり地団駄を踏んだりしながら無理やり声を出すという感じでした。

友人が真似をしてくるのが嫌 → うまく話さないと(緊張) → どもる

 

こういう負のスパイラルに陥っていました。

授業で回答を求められたときも、頭では答えがわかっても声を出ませんでした。

 

そういう場面で親や学校の先生から言われていたのは「落ち着いて話しなさい」「深呼吸しなさい」ということばかり。

緊張しているわけではないのに、リラックスしろと言われたことで体がこわばり、ますます話せなくなる、という感じでした。

幼稚園では木の役

そんな様子なので、幼稚園の学芸会ではセリフのない「木」の役で、茶色の衣装を着て立っているだけでした。

この時に限らず、私がどもっているところを見て笑う大人がいます。そういう雰囲気が子供にも感染しているんだと思います。

 

私の吃音を気にしていない人もいたかもしれませんが(多くの人はそうだったかもしれません)、幼稚園や小学校時代は家と学校が世界の全てなので、笑ってくる人や、指摘してくる人しか目に入りませんでした。

中学(反抗期)と高校進学が転機

転機が訪れたのは中学、高校時代です。

一つ目は中学2年くらいからの反抗期です。

 

それまで私は気が小さかったのですが、友人の影響でガラの悪い友人と付き合うようになりました。

結果、態度が大きくなり、「吃音を笑えるもんなら笑ってみろ」と馬鹿にしてくる人と喧嘩するようになりました。

 

吃音症の人は「普通に話すこともできない自分はなんて価値がないんだ」という考えに陥りがちなため、このことは吃音症克服には良い影響でした(成績は落ちましたが笑)。

 

もう一つは高校進学で、揚げ足をとる人が少ない環境に身を置くことができたためです。

運がよかっただけかもしれませんがどもって話すのを馬鹿にしてくる人はゼロでした。

 

緊張による吃音が減ると、全体の吃音の回数が減ります。そうなることで、「このままいけば吃音症を克服できるかも」という考えに変わり、様々な克服方法を試すようになりました。

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具体的な克服方法

マイク

 

個人的には、吃音は原因の1つは「周囲の無理解」です。

だから親や学校の先生のアドバイスを聞いても改善することは望めないと思います。

 

ここでは、私が個人的に効果があったと感じる方法を紹介します。

友人を選ぶ(馬鹿にしてくる人とは付き合わない)

これに尽きます。

何度も繰り返しますが、「どもる」程度のことを笑ったり、怒ったりする人は、相手にしなくていいです。

見下してもいいと思います。

 

私は吃音症が治らないのは、環境のせいだと思います。

世の中にはいじわるな人ばかりではありません。自分が暮らしやすい場所を探すのは意味があることだと思います。吃音が改善してきたら戻ればいいだけの話なので。

 

そういった意味では吃音症のセミナーに行って仲間を見つけることもありかもしれません。

小さな成功体験を重ねる

吃音症にとって、話さなくなるのが一番良くないと思います。

間が空くと口の筋肉も衰えますし、緊張感が増して余計リラックスできなくなるからです。

 

「小さな成功体験」というのはとても大切です。

心理的、身体的などの原因はあると思いますが、結局は「なめらかに話すことに慣れる」ことを意識しましょう。

 

今の私は完全に克服できているわけではないので、小さな成功が持続している状態といえます。

「これなら言える」レパートリーを増やす

一つは同じ意味の、別の言葉に言い換えるというやり方。

映画「英国王のスピーチ」で実践されていたものですね。

 

本当に言いたいことを言えないためストレスが溜まるとも言われますが、何も話さないよりはましです。

例えば、私は「ばいばい」と言うが苦手だったので、いつも「さよなら」と言っていました。

それでも「今日は言えてよかった」と満足できました。

 

その他に、足でリズムをとりながらいう方法、はじめに「あ、」と声を出してから話す方法など、自分なりに「これをやれば言える」というものをたくさん作っておきます。

 

レパートリーが多ければ多いほど、会話の際の心理的な負担は減るはずです。

深呼吸をする

難発の時は、何か話そうと口を開くと、息を全部吐いたような状態になって、苦しくて声が出ません。

なので、発言の前に大きく深呼吸をするのも少しは効果があります。

 

会話の途中に深呼吸をはさむ余裕はないとは思いますが、一つのテクニックとして意識しておくだけでも結構変わります。

ある程度諦めて受け入れる

おそらく吃音症がいきなり治ることはないと思います。

完璧に話すことをいったん諦め、目標を下げることでストレスは減少します。

 

振り返ると、いつも言い換えを考えるので語彙力があがりますし、すぐに言葉にしないことで思考力も鍛えられます。

 

私の場合は吃音症だったことが新聞記者の仕事に生きていると思います。

まとめ

以上、思ったことを書きなぐりました。私の経験によるものなので、自己判断でお願いします。

 

吃音症は自分との戦いだと思います。

そのために「自分が頑張れる環境を探すこと」が第一歩です。

 

記者の仕事をしていると、生放送中の記者会見などはどもりそうになることもあります。しかし上記の方法で着実に完全克服に向かっている実感があります。

 

吃音症の人のお役に立てればうれしいです。