
今回はこんな疑問に答えます。
先日、以下のようなツイートをしました。
格安が魅力のセブ留学だけど、一定のレベル以上はコストパフォーマンスが落ちる気がする
・TOEIC上級者(900点以上くらい)
・TOEFL、IELTSで海外大学院レベルを狙う人
・ネイティブとのビジネス英会話を目指す人こういった人はネイティブの先生に学ぶのが近道
逆に、それ以外はセブ島が最適解
— 元記者が教えるニュースの読み方 (@naokinews) October 27, 2019
ちなみに私はセブ島への留学は2019年夏(7週間)、2019年秋(7週間)の2回目です。
2種類の語学学校に通ってみて「セブ留学が向いている人、向いていない人」がいることが段々とわかってきました。
そこで、経験談を交えて書きたいと思います。
目次
セブ留学に向かない人4パターン

向かない人①:ハイレベルな英語力をつけたい人
わかりやすく言うと、こういった人たちです。
- 既にTOEICスコアが900点前後ある人
- 大学院・MBA入学するためのアカデミックな英語力をつけたい人
- 仕事でネイティブスピーカーと会話しなければいけない人
このレベルの生徒を指導できるのは限られた先生だけだからです。
フィリピン人もネイティブではないので、これらの人はメリットを100%得られないかもしれません。
彼らの母国語はビサヤ語(セブアノ語)。今でも家族同士、現地人同士は母国語で会話しています。
英語の娯楽は多いですが、語学学校の先生も中学や高校から学んで英語を習得しています。
英語のネイティブではありませんし、英語教師になるための訓練を受けている人はごくわずかです。
ほとんどの先生は発音にセブ島の訛りがあったり、ネイティブが気にするような英語の細かなニュアンスを完全にくみ取ることはできません。
日本語がペラペラな外国人に、日本語を学んでいるという感覚に近いと思います。
現に、私のマンツーマンの先生も「ネイティブの英語は早すぎて聞き取れない」と言っていました。
授業中に先生も単語がわからなくなり、辞典で調べながら進めることも珍しくありません。
さらに、セブ島での授業は日常会話やTOEICに特化している場合が多いです。
海外留学、海外就職で評価されるTOEFL、IELTSは多くの先生は指導ができません。
私も先生にTOEFLの指導を頼んだところ、「難しくて指導できない」と断られました。(その場合は、追加料金を払って専門の講師に担当してもらうしかありません)
また、どの資格試験についても最新の教材を使っているわけではないので、高得点を狙うには最短ルートとはいえません。
私がいた学校のTOEIC教材も2,3年前のものだったり、旧形式の問題を使っていたりしました。
TOEIC900点以上はテクニックも必要なので、セブ島留学+αが必要になりそうです。
向かない人②:日本並みの生活を求める人
セブ島は世界中から観光客が集まるリゾート地。
しかし、インフラは整っているとはいえず、ある程度の我慢が必要です。
例えば生活面では、シャワーの水圧が弱い上、硬水なので洗うと髪がギシギシします。水道水はもちろん飲めません。
Wi-Fiは遅いし、たまにつながらなくなります。街は埃っぽく、日本人は喉が痛くなりがちです。
食べ物も白米と鶏肉ばかりで、魚や野菜を探すのは難しいです。地元の食堂ではお腹を壊す人もいますが、日本食レストランもそう多くありません。
治安はかなり良いとはいえ、危険な地域もありますし、常時スリに注意が必要です。
このような環境を我慢できない人にはセブ留学は向きません。(数週間住んでいれば慣れますが)
ストレスを感じながらだと、英語の勉強に支障をきたすからです。
向かない人③:自制できない人

食事、タクシー、旅行、ファッション、夜遊びーー。
留学費用に限らず、セブ島は全てが安いです。ほとんどが日本の数分の1の値段です。
参考までに言うと、セブ島の平均的な給料は、銀行員や看護師が月給1万2000ペソ(=約2万4000円)、学校の先生が1万ペソ(約2万円)、、、という具合。
でも安いからといって、羽目を外しすぎると勉強は進みません。
さらにセブ島は、他の留学地と比べて圧倒的に日本人が多いことが特徴です。
意識しないと日本人同士でつるみがちですし、下手すれば「毎週末旅行に行って勉強が全然できなかった」ということにもなりかねません。
夜遊びスポットも多いので、集中して勉強するためには普段から自制が大切です。
一方で、勉強もしながら海外を楽しみたい!という人には向いていると思います。
向かない人④:細かい性格の人
フィリピン人はおおらかな性格の人が多いです。
一方で、仕事に関してもおおらか(ズボラ?)な面があります。
「明日までの教科書を準備しておく」と言って1週間かかることもザラにありますし、授業中に恋愛相談をしてきたり、「お腹すいたから、お菓子食べながら授業しない?」と言ってきたり。
気分が悪い日は露骨に態度が変わるのは珍しくありません。
英語でコミュニケーションができる友達という感覚に近く、英語が話せない人にとっては緊張感を和らげてくれます。
また、セブ島にいるといつも誰かが大音量で音楽を聴いていたり、歌っています。
自室にいようと、自習室にいようと、完全に環境はほぼないと思った方がいいです。
逆に、こういうことにストレスを感じる人は諦めて欧米に行った方がいいと思います。イライラしてもキリがないので。
セブ留学が向いている人は??

逆にセブ留学に向いているのはどういう人でしょうか。
- 間違いが怖くて英語を話せない
- ワーホリ前
- 欧米への語学留学前のステップアップ
私はこういう人だと感じます。
つまり英会話の入り口としてセブ留学を使うパターンです。
マンツーマンの授業は英語を話す時間が長くなるので、英会話初心者に最適です。
先生と毎日顔を合わせるので、次第に打ち解けることができて英語を使う勇気もでてきます。
また、間違いを気にせずに話しまくる他国籍の学生を見て「あんな英語でもいいんだ」とも感じられるかもしれません。
また、「TOEICスコア900点だけど、会話力はゼロ」という方ににもセブ留学は向いています。
知識があるので、一度コツをつかんでしまえば爆発的に英会話力が向上するはずです。
さらに、
- TOEICの点数を上げたい(~800点くらい)
という人もセブ留学が効果的だと思います。
セブ島は日本資本の学校が多いので、TOEICに的を絞った授業が多いです。
800点くらいなら、教材が最新ではなくても十分到達できるレベルだと思います。
日本で学習するより上達は早いはず

色々述べましたが、日本にいるよりも英語漬けの生活が送れることは確かです。
語学学校では1日8時間程度の授業があることがザラですし、買い物で英語を使う機会もたくさんあります。
また、追加料金で「ビジネスイングリッシュ」や「IELTSコース」などの難しいコースは選べる学校もあります。
その場合はネイティブスピーカーや、ネイティブ並みの英語力を持つ先生の指導を受けられます。
私も一度セブ島でイギリス人の先生の授業を受けましたが、その指導レベルの高さに驚きました。
追加料金を払うくらいなら、初めから欧米のレベルの高い学校に留学してもいいかもしれませんが。
セブ留学については以下にも書いてます。
よければご覧ください。