元記者が教える、取材依頼がきたときの事前準備【個人向け】

マスコミ

マスコミの記者からいきなり取材の依頼がきた・・・。

取材されたことのないフリーランスの方、広報経験者の少ない会社だと、どのように振舞えばいいのかわからないと思います。

 

今回はこの疑問に応えます。

 

私は約5年間、新聞記者として多くの社長や政治家、起業家、NPO法人代表などにインタビューをしてきました。

この経験を踏まえて、事前準備や戦略を解説します。

 

まず、会社や団体にとって、マスコミの取材を受けることは、以下のようにメリットが大きいです。

  1. 広告費ゼロ円で、多くの読者(視聴者)に宣伝できる
  2. 他の宣伝に資料を転用できる(「メディアに紹介されました!」など)
  3. ブランド力が増す(他のマスコミから依頼されやすくなる)
  4. 従業員のモチベーションアップ

 

あえて取材を受けないという戦略もありますが、それ以外の人は取り上げてもらう方がメリットが大きいです。

受けよう!と決まった人は以下を読み進めていただければと思います。

 

1.なぜ依頼が来たのかを整理する

IMAGINE

 

何をすべきか迷うと思いますが、まず記者が求めていることを把握しましょう。

 

つまり、「どんな記事を書こうとしているのか」、「なぜ取材先として選ばれたのか」です。

 

100周年を迎える企業を紹介する企画だとか、

男社会と呼ばれる会社で活躍している女性を紹介する記事だとか、

SNSでブームの飲食店を取り上げる企画だとか、

 

マスコミ側にも目的があります。

 

私の経験だと、新商品の取材に行ったのに、その商品が準備されていないことがあったり、

また、フリーランスなのに自分の仕事を説明できなかったり、

特定の人の取材なのに、同じ団体の別のメンバーをゴリ押しされたりして、

 

記事を書くのが大変だったことがたまにありました。

的外れな対応をすると記事が小さくなったり、ボツになったりする可能性があります。

 

こうならないためにも、記者の目的を把握した上で取材に臨みましょう。

 

一番良いのは、依頼してきた記者に確認することです。

  • 何に掲載するか(雑誌?新聞?テレビ?)
  • どんなコーナーか(可能ならバックナンバーをもらう)
  • 記事の焦点(会社?個人?)
  • 何を見て連絡をしてきたのか(どういう部分に興味を持ったのか)

 

これくらい確認すれば、記者の目的はだいたいわかると思います。

 

ミスマッチを避けるためにも、相手がなにに期待しているのかは事前に確認しておくべきです。

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2.どう見せたいのかをまとめる

カラフル

 

次は自分の魅せ方です。

 

マスコミの取材は、企業やフリーランスにとって知名度アップのチャンスです。

どうせ載るなら理想のイメージを発信してもらえるように工夫しましょう。

 

つまり理想のイメージを考えて、その「証拠」になるストーリーや資料を集めておくのです。

髪型や服装にもこだわるべきです。

 

以前、30代の若手伝統工芸職人を取材したときに苦労したことがありました。

 

「伝統をこれからどう守っていくか」という趣旨の企画でした。

 

その人は、職人には珍しく色々な企業とコラボ商品を開発していました。

若者らしい柔軟な発想で挑戦していることを魅力に感じて取材をオファーしましたが、取材がなかなか進まずに苦労しました。

コラボ商品に挑戦した理由は?
ナオキ
ナオキ

若手職人「丁度そのゲームにハマってたんですよ。理由はないです」

次はどんなことを挑戦する?
ナオキ
ナオキ

若手職人「特に何か考えているわけじゃないんですよね」

・・・。
ナオキ
ナオキ

受け答えに若者らしさが出ていますが、エピソードを掘り起こすのに時間がかかりました。

 

後日聞くと、取材が嫌だったわけではなく、単に準備不足だったようです。

こういった場合、自分が見せたくない部分を発信するリスクもあるので、インタビューの前にはある程度考えをまとめておくことも必要です。

 

どうしても外せないポイントがある場合は直接記者に頼めば、掲載できると思います。

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3.必要書類があれば準備する

チェックリスト

 

私は「事実確認」に1番時間をかけます。

 

「お詫び」「訂正」は新聞記者にとって致命的なミス。

ある大手全国紙では「入社5年間で訂正記事を3回出すと、記者として残れない」という話もあるほどです。

 

だから、インタビュー中に出てきた固有名詞などは資料で確認がとれないと書けません。

 

例えば、受賞歴を1つ書くときでさえ、賞状や公式HPの記録が必要になります。

  • 大会の正式名称
  • 受賞した部門名
  • 本当に受賞しているか
  • 受賞年月日

これらを確認するためです。

 

ただでさえ、インタビューの時間は少ないのに、こういった確認をしていると肝心の話を聞く時間がなくなってしまいます。

 

最低でも会社パンフレットや、自分の肩書きとなる会員証などは準備しておくべきです。

 

 

4.NG行動を知っておく

FAILURE

 

続いて、記者側から見たNGな行動を紹介します。

 

情報の出し惜しみをする

たまに仲良くなった取材先と飲むと、面白い裏話や開発のこぼれ話が出るわ出るわ、、、

 

取材の時にそれ話してよ!!

 

こう感じることは少なくありません。

インタビュー時間が少ない中で、全てを網羅する質問を投げかけるのは正直難しいです。

 

「自慢をしていると思われそう」「わざわざ言わなくてもいいと思った」

と言われますが、自慢してなんぼですし、ネタを持っているなら言ってくれた方が助かります。

時間を守らない(インタビュー以外のことを企画する)

伝えたいことがたくさんある人に多いパターンです。

 

私の経験でいうと、インタビュー場所に着くと車に乗せられて、個人的なツアーが始まったことがあります。

ツアーが終わるまで、インタビューができないので予定時間を大幅にズレ込みました。

 

まとめ/マスコミにうまく乗っかろう

TV

 

以上になります。

マスコミの力は落ちていると言われますが、影響力はまだ十分あります。

 

ある起業家はインタビュー記事がYahoo!ニュースのトップに掲載され、その日から売り上げが激増したそうです。

 

「ネットで拡散された日は、朝から電話が鳴りやまなかったよ!」

と喜びの電話を受けたことが何度もありました。

 

また、地方のある居酒屋には、私が書いた特集記事が未だにトイレに貼られています。

 

マスコミは厄介な存在でもありますが、宣伝してくれる時はうまく乗っかる方が得です。