効率的な文字起こし、やり方とコツ

パソコン 暮らし

文字起こし。

録音した音声をひたすらテキストに打ち込む仕事で、副業などでやっている人も多いと思います。テープ起こしとも言われますね。

誰でもできる仕事ですが黙々と文字を打ち続ける作業が楽しいはずもなく、

もっと効率よくできる方法ないの?

そう感じている人も多いのではないでしょうか。実際、クラウドソーシングサイトの相場は1分100円以下がほとんどです。それなら効率よく終わらせてしまいましょう。

今回は私が新聞記者時代に培った「文字起こし」のノウハウを紹介します!

  • 隙間時間に文字起こしで稼ぎたい
  • 仕事で会議の議事録を作成しないといけない
  • 記者やライター

こういう方が必見です。

この記事に紹介していることだけやれば文字起こしの基礎は身に着きます。

私は国会審議や記者会見、選挙演説、委員会の発言などを文字起こししてきました。選挙の時期は毎日2~3時間の文字起こしをしたこともあります。しかも記事の元となるのでスピードが求められました。

初心者の方もこの記事を見れば大丈夫。内容を実践するだけで60分の文字起こし(素起こしのチェック込み)を100分くらいでできるようになるでしょう。

文字起こし(テープ起こし)をする前に・・・

文字起こしの種類や事前の準備などを学びましょう。

文字起こしの種類

まず文字起こしには大きく分けて3種類があります。

  • 素起こし:「えー」「あの」という言葉など聞き取った音を全てテキスト化すること
  • ケバ取り:「えー」「あの」という意味のない音を省いてテキスト化すること
  • 整文:ケバ取りした上で、意味の通った文章に整えること

「素起こし」は何も考えずに打つだけですが、文章量が多くなってしまうことや、音声の質が悪いと苦労するのが難点です。マスコミでは完全な状態で文字起こしをすることから「完起こし」とも呼ばれます。

仕事で受注するときに一番多いのが「ケバ取り」ですね。意味のない言葉を省くことができるので一番楽な形でもあります。

「整文」は①文字起こしと②編集の作業が必要になるので単純に作業量が増えます。内容をしっかり理解する必要もあるので専門用語ばかりの時は大変な思いをするかもしれません。

ということなので、文字起こしをする前は必ず完成形を確認してから始めるようにしましょう。

完成したあとで「ケバ取りで十分だった」「素起こしが欲しかった」となると時間が無駄になってしまいます。

タイピングのスピードを上げよう

文字起こしをするならこれだけは必須です。タイピングのスピードが遅いままで効率よく文字起こしはできません。人差し指だけでキーボードを叩いているような場合は論外です。

最低限の目安としては

  • キーボードの場所が大体わかる(ブラインドタッチはできなくてもよい)
  • 両手の指全てを使ってタイピングができる

逆に言うとこれくらいあれば十分です。これらが不十分な場合は別の仕事をやるか、タイピングを練習してから仕事をする方がいいと思います。

普段の生活では自分の名前や住所くらいしかタイピングすることがないと思うので、ゲームなどで練習すると早く上達すると思います。

公式のゲームではないですが、名探偵コナンタイピングは無料なのでおすすめです。

あとは文字起こしの仕事を受注し続けるだけ。仕事をしているうちに絶対上達していきます。

タイピングが早くなる参考書などがありますが、ある程度のスピードがついたら仕事をしながらの方がいいです。お金も稼げるし。

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最低限の道具をそろえよう

文字起こしを効率的にやる方法。

・・・それは「道具を駆使する」ことに尽きます!

文字起こしの手順を考えてみてください。

  1. 音声を聞く
  2. タイピングする
  3. チェックする

この順番しかありません。アウトソーシングしない限りは全自動で終わることはありません。だからこそこの仕事があるのです。

ならば便利な道具を使ってそれぞれの時間を減らしていきましょう。

  • スマホアプリ
  • ICレコーダー
  • Googleドキュメント

私がおすすめするのはこの3つ。多少の初期投資はありますが便利すぎるので長期的にみると格安だと思います。

一から頑張ってタイピングするのは時代遅れだといえるでしょう。

道具①スマホの「文字起こしアプリ」はコスパ抜群!

スマホ

今や誰もが持っているスマートフォン。録音機能や音声入力機能などがありますが、文字起こしアプリがたくさんリリースされていますのはご存知ですか?

当然ですが音声入力は文字起こし用ではありません。マイクに近づいて機械が認識しやすい速さで話さないと、正確に声を拾ってくれません。認識できない音があると途中で止まるし、連続使用は数分程度です。

一方、文字起こしアプリは特化しています。

  • 講演会や演説など少し遠い音も拾うことができる
  • わからない音は飛ばすなどして会話のスピードについてくる
  • 課金すれば時間無制限で稼働し続ける

こうした機能がついています。

しかも数百円なので、文字起こし業務1回で元が取れます。

文字起こしをするのにアプリを使わないのはもったいないです!

私が使っていたのは「UDトーク」。3分制限の無料版もありますが、1か月240円払えば時間無制限で使えます。

道具②ICレコーダー

ICレコーダー

スマホに録音機能が付いているからICレコーダーはいらないと思いがちだと思います。しかし、

ICレコーダーは文字起こしに欠かせません。

使う機能と場面をざっと挙げると

  • 集音機能:スマホでは聞き取れない音を拾う(遠くの音や強風の中などでは特に)
  • 倍速機能:タイピングのスピードに合わせて遅く再生できる
  • 倍速機能:聞き取れない音もゆっくり再生すると聞こえるかも
  • 巻き戻し機能:ボタン一つで設定した秒数(3秒とか5秒)を巻き戻せる
  • 倍速機能:高速再生しながらテキストをチェックできる

これだけあります。少し値段がかかりますが、それだけの理由があるんです。

例えば倍速機能について言うと、文字起こしが速くやるには音声を一度も止めずに文字起こしするのが理想です。再生スピードを自分のタイピングの速さに調整して一気に打ち込んでしまいましょう。そして高速で再生してテキストをチェックします。

巻き戻しも押し間違えがなくなるし、スムーズに確認ができます。

こうした一つ一つの動作の無駄を省くにはICレコーダーは必須といえるでしょう。

私のおすすめは「ICレコーダーはソニーICD-UX560Fが最強」に書きました。1万円くらいしますが、上記の機能がついているレコーダーの中では安い方です。

ICレコーダーを持っているけど使っていない人は案外多いと思うので借りてみてもいいかもしれません。

道具③無料にこだわるならGoogleドキュメント

いきなり物をそろえるのに抵抗のある人は無料のGoogleドキュメントを使うといいです。

パソコンで音声を流すと勝手に文字起こしをしてくれる優秀アプリです。精度はスマホアプリの方が上ですが、仕事の時間を一気に減らしてくれます。

このアプリの良いところは、文字起こしされた原稿をGoogleドキュメント上で直接手直しできるところです。

使い方は「【議事録などに】簡単!Googleドキュメントで音声をテキスト化する方法」を見てください。

道具④イヤホンは安くていい

持っていない人はいないと思いますが一応。

パソコンから出る音で文字起こしをしないでください。イヤホンを使わないと細かい音を聞き逃したり、周囲の雑音と混同してしまったりする可能性があります。

イヤホンは安いもので十分です。色々試しましたが、人の声を聴き分ける用途だと値段は関係ないように感じました。

あえて言うなら耳の中に入れて聞く「カナル型」イヤホンだと細かい音までよく聞けます。

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文字起こし速度を爆上げするテク

ここからは道具を使いこなすテクニック編です。ポイントは「早送りと巻き戻しを多用しながら一回で書き切る」ことです。

①音声データをもらう場合と、②インタビューに同行して自分で録音する場合の2パターンで説明します。

①音声データから文字起こし

音声

クラウドソーシングサイトから受注する場合はこれが多いかと思います。

  1. アプリに文字起こしさせる
  2. 同時にICレコーダーに録音する
  3. チェックしながら文字を補う(ICレコーダーの文字起こし機能を使う)

ICレコーダーを使うのがポイントです。

音声ファイルをデータで受け取ったときはパソコンで再生してしまいがちですが非効率です。画面を切り替えたり、巻き戻したりする手間がかかるのでものすごく無駄です。

タイピングは「ゆっくり再生(0.6~0.9倍速)」、聞き取りにくい部分は「3秒巻き戻し」、チェックは「高速再生(1.2~1.5倍速)」にし、1回の再生で完璧な文章を仕上げましょう。

文字起こしはスマホアプリでもグーグルドキュメントでもOK。パソコンで再生するときはグーグルドキュメントの方が早いかもしれません。

②録音から文字起こし

講演会インタビューや講演会に同行するこそ一気に仕事を終わらせるチャンスです。

以下のような手順を踏みます。

  1. ICレコーダーで録音しながらスマホアプリに文字起こしさせる
  2. チェックしながら文字を補う

今回はICレコーダーとスマホの両方を使います。

本当にあっという間に終わります。

講演会などパソコンを開ける環境の時はスマホアプリではなく、ICレコーダーで録音しながら自分でタイピングしてもOKです。それが一番早いです。

20分くらいの講演なら、話し終わった15分後くらいに文字起こしが終わります。

第一線で働く新聞やテレビの記者はこのスピードで文字起こしをしています。速すぎですね!笑

音声が悪くアプリが反応しない場合

たまに録音された音声が悪く、聞き取れるものの文字起こしアプリが反応しない場合があります。

そのときの対処法です。この方法を試してみてください。

  1. スマホで文字起こしアプリを立ち上げる
  2. イヤホンで音声データを自分で聞く
  3. 聞こえる音をスマホに向かって話す
  4. 自分の声をスマホの文字起こしアプリが拾う

どうですか??

これなら絶対にアプリは反応するはずです。話者の方言がきつい、活舌が悪いなどの時もかなり有効。

自分で話す手間はありますが、寝ながらでもできます。

時間ロスを減らす効率的なやり方

全体像はぼんやり理解すれば十分

「ぼんやり」

つまり完全に理解しなくていいわけです。

文字起こしの目的は音声をテキストにすることで一言一句間違えないことが重要です。変にわかった気で書くと間違って解釈してしまう場合すらあります。

でも何と話しているのかわからない時は全体像はとても役に立ちます。以下のような発言があったとします。

「引き続き過去最高水準となっており、堅調な経済状況を反映しているものとみられます。ほかの●●をみても企業収益は過去最高水準、有効求人倍率は1・63倍と、46年ぶりの高い水準になっており、日本経済のファンダメンタルズはしっかりしている」

これは昨日の菅官房長官の会見(5月17日午後)なのですが、●●の部分がどうしても聞き取れません。ですが前後の文章を読み解くと、就職率の話だということがわかるので、

●●=指標

ということがわかります。そういう意識で聞き直せば確かに「指標」と言っているのがわかります。

つまり、音声の全体像を知っていて役に立つのはこういうときだけなんです。

インタビューの内容を理解しても面白いかもしれませんが何の役にも立ちません。時間の無駄は省いた方がいいです。

わからない所は印をつける

文字起こしは一回の再生で書き切ってしまうのがポイントです。早送りや巻き戻しをするだけで、思いのほか時間がかかるからです。

とは言っても、どうしても聞こえない部分や聞き取れない部分が出てくると思います。その時は、

  • 文字起こし中のテキスト内にマークをつける
  • マークの所は音声データの何分何秒なのかメモしておく

こういう工夫をお忘れなく。目立つ記号だと見落とさないので●●とかがおすすめです。

全部の文字起こしが終わったら●●の部分だけ再生してチェックしましょう。冒頭から全部チェックすると時間がいくらあっても足りませんよ。

爆速で文字起こしをする方法まとめ

 

以上、爆速で文字起こしをする方法とテクニックをまとめました。

ただタイピングの速さ次第だと思われている仕事ですが、道具の使い方次第で一気に効率的になります。

単独で完璧な文字起こしができるAIはないものの、使いこなせば文字起こしは相当楽です。今のうちに稼ぎまくりましょう。