新聞読み比べ、おすすめ組み合わせ3パターン

新聞 マスコミ

私は新聞記者を5年間やってきました。

せっかく得たノウハウなので、当ブログでわかりやすく発信できたらと思っています。

今回はどの新聞を読み比べればいいのか、おすすめの組み合わせについてです。

ニュースを読むのは難しいです。同じテーマでも角度によっては全然違うように見えてしまうからです。新聞は1紙だけ読んでもいいのですが、2紙か3紙を読み比べた方が物事をはっきりと読み解くことができます。

最後に私がおすすめする組み合わせを3つ紹介します。

読み比べの前に/ニュースを信じ過ぎないように

新聞やテレビ、雑誌、ネットから情報を得るのは大事ですが、それだけで満足するのは危険な場合があります。

  • その情報が正しいのかわからない
  • 特定の論調に誘導される
  • 反対意見がないかのように誤解してしまう

人が書いている以上、こうした可能性は絶対につきまといます。いくら公平を掲げる大手新聞社テレビ局や公共放送であっても勘違いや間違いは起きます。

偏った主張だって、書いている本人すら気づかないうちにバイアスをかけてしまう場合だってあります。

ペット好きな人は動物虐待のニュースを普段より手厚く調べますし、被災経験のある人は国の防災対策に厳しい視線を送っているかもしれません。

記者の主観はニュースを深く価値あるものにしますが、一方で中立性や公平性を欠く原因にもなりえます。

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読み比べる理由①多様な意見を知ることができる

人の数だけモノの見方は違います。新聞によって見方が変わります。

一つのテーマを色々な角度から見ることができるのが読み比べのいいところです。特に「社説」は新聞社の意見という位置づけなので言いたいことを言っています。

原発問題をとっても「危険だから廃炉にしよう」「安易に原発ゼロというのは無責任だ」などと主張には大きな差があります。1つの新聞の論調を鵜呑みにせず、色んな意見を聞いたうえで、自分の考えを持つというのが大事です。

これはテレビやSNSにも当てはまります。

読み比べる理由②ニュースの誤解が減る

記事を書いているのは人間です。どこも公平な内容を心掛けていると思いますが完全に中立な記事はありません。

人が作ったものなので、少なからずバイアスがかかっているからです。

ニュースの選び方、記事の文字数やニュアンス、掲載するページ、見出し、写真の大きさなどで少しずつ記者の色がついていきます。悪意がないからこそ「真実」のように見えてしまいます。

以下のようなこと、よく聞きます。

  • 興味がある分野なので、詳しく調べて書いた
  • 勉強不足だったので誤解したまま記事を書いてしまった
  • 執筆時間がなかったので記事を短めに書いた
  • 取材した専門家の主張に誘導されて記事を書いてしまった
  • いい写真が撮れたので大きく掲載された

どんな経緯があっても同じように掲載されます。なので、1紙にこだわりすぎると質の悪い情報もあります。

多くのメディアから幅広く情報を仕入れることでニュースの誤解がなくなったり、より深い理解につながります。

読み比べは組み合わせが大事

新聞

読み比べるメリットがわかったところで方法論に移ります。

読み比べをするのも正しい組み合わせがあります。闇雲にたくさん読んでも疲れるだけです。

推奨する組み合わせの3パターンは以下の通りです。

パターン①革新+保守

まず最もおすすめしたいのは、政治スタンスの違う2紙を読み比べる方法です。

原発、外交など、意見が真っ二つに割れる問題もあるので、読み比べやすいです。全国紙は大体このように分けられます。

  • 革新:朝日新聞、毎日新聞 → 反政権、原発反対、護憲など
  • 保守:読売新聞、産経新聞 → 親政権、原発推進、憲法改正など

最近はこうした対立軸もあやふやになっているので、革新と保守に分けてしまうのも正しくないかもしれません。

日経新聞は中立というわけではなく、経済界の意向を反映することが多いです。地方紙は媒体によって論調が全く違うのでここでは区別しません。

私は読売新聞と朝日新聞で読み比べることが多いです。なぜなら読売、朝日の2紙は発行部数と記者の数が圧倒的に多いからです。これらは社会への影響力と報道の質に直結しています。

  • 朝日新聞+読売新聞
  • 朝日新聞+産経新聞
  • 毎日新聞+読売新聞
  • 毎日新聞+産経新聞

こういう読み比べができます。毎日新聞、産経新聞はたまに見る程度ですが、2紙も歴史あるメディアなので光る記事はたくさんあります。記者の数とページ数が少ないので、ニュースが足りないときがありますが・・・。

パターン②日経新聞+読売か朝日

サラリーマンの方は日本経済新聞を読んでいるかもしれません。日経新聞を読んでいるなら経済ニュースは1紙で十分。経済ニュースは企業のHPのものの転載が多いので、ネット上にもニュースが溢れています。

逆に政治や事件や流行などのニュースが手薄になるので、以下のどちらかの新聞との読み比べがおすすめです。

  • 読売新聞
  • 朝日新聞

2紙の優位性は上述しました。それに加えて新聞の構造が関係しています。

みなさんは共同通信という会社を知っていますか?

共同通信について

全国に記者を置き、重要なニュースを新聞社に売っている社団法人です。

  • 日経新聞
  • 毎日新聞
  • 産経新聞
  • 地方紙

これらの新聞に載っているニュース、実は共同通信から買ったものが多いです。

つまりどの新聞も同じ人が書いています。一言一句同じ記事もあります。

例えば、私の地元・岡山県の「山陽新聞」では、記者は岡山県内のニュースを取材して記事を書きます。しかし、政治家の失言や有名な経営者の逮捕などは共同通信が配信している記事を買って掲載しています。

もちろん社説や分析記事などオリジナル記事も多いですが、できれば異なる記事を読み比べたいものです。

現在、共同通信の配信を受けていないのは読売新聞と朝日新聞のみ。だから2紙のどちらかとの読み比べがおすすめです。

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パターン③地方紙+大手3紙

東京以外に住んでいると、地方紙を読むことが多いと思います。地域のイベントや近所の火事の情報などが載っていて情報収集には便利です。

そういった方がもう1紙読むならこちらのどれかがおすすめです。

  • 読売新聞
  • 朝日新聞
  • 日経新聞

理由はパターン②と同じです。この3紙以外だと基本的に共同通信の記事を読むことになるので、同じ記事が多くなります。

日経新聞は経済ニュースがウリですし、記者の数も多い新聞なので例外的にOKです。

まとめ:読みたい記事次第

ニュース

以上になります。

毎日新聞、産経新聞に不利な内容になってしまいました。でも、これらの新聞のなかにお気に入りの筆者がいたり、お気に入りのコーナーがあるなら話は別です。

新聞は定期的に読むものなので、自分が読んでいて心地よいものを選ぶのは重要です。その方が頭に定着しやすいし、習慣化しやすいからです。