独立フリーランスの税金と保険料がが高すぎた【脱サラ】

coffee 働く

会社を辞めてフリーランスとして独立を考えている人向けです。

 

私は昨年12月に新聞社を辞めました。

半年も経つと、想像していたのとは違うことに色々気付いてきます。

 

今回はその中で最も驚いたこと、「初年度の税金・保険料が高いこと」についてです。

退職前から計算したつもりでしたが、いざ通知がくると将来の不安やプレッシャー、税金への怒りが増します。

 

そこで今回は、独立してから必要な経費をまとめてみました。

 

仕事をしながら計算するのは難しいので、全体像のイメージがつかみやすいように工夫したつもりです。

独立しようとしている人の助けになれば嬉しいです。

はじめに/退職したらすぐやる手続き4つ

インタビュー

まず、独立したら必ずやる手続きです。

手続き窓口期限持ち物
①国民年金への切り替え市区町村役場退職日から14日以内年金手帳、退職日がわかるもの(離職票など)、印鑑、身分証明書(免許証など)
②国民健康保険への切り替え市区町村役場退職日から14日以内健康保険資格喪失証明書、印鑑、マイナンバーカード、身分証明書(免許証など)
③個人事業の開業届出書税務署(郵送可)開業から1か月以内マイナンバーカード、印鑑
④青色申告承認申告書税務署(郵送可)開業から2か月以内マイナンバーカード、印鑑

 

最低限、これだけやっておけばOKです。

準備していれば1日で片づけられる手続きです。

 

税金は自分で計算すると間違う可能性があるので、このときにしっかり確認しておくことをおすすめします。

独立フリーランサーが支払う税金・保険料

独立直後のフリーランスが支払う税金はこの3つ。

  1. 国民健康保険料
  2. 住民税
  3. 国民年金

なぜ大変かと言うと、サラリーマン時代の給料をベースに計算されているから。

 

これらはフリーランスでの稼ぎは関係ありません。

「何もしなくても1年間で100万円くらいが税金で飛んでいく」――というイメージを持てばわかりやすいかもしれませんね。

 

もし独立を考えているのであれば、一番考えなければいけないのはお金の問題です。

お金がないと家に住めないしご飯も食べられません。フリーランスは自己責任だからこそ、出費の見通しを誤ると積みます。

 

サラリーマン時代よりお金にシビアになった方がいいでしょう。続いて、各項目ごとに詳しく書いていきます。

①国民健康保険

医療や介護などを受ける対価。

私の国民健康保険料は、月あたり3万3250円です。

 

1年間に換算すると、39万9000円に上ります。

高いと思いますよね?

 

自治体で変動はありますが、脱サラした人はだいたいこれくらいになると思います。

 

実はサラリーマンは、会社と個人が半分ずつ支払っています。

フリーランスは全額を1人で支払うことになるので単純に2倍になるというカラクリです。

 

もしこの金額に驚いたなら、辞める前に一度、自分の税金を計算し直した方がいいと思います。健康保険と年金は日本国民の義務なので、払わなければ罰則規定もあります。

 

フリーランスの健康保険の種類

ちなみに、フリーランサーの健康保険は3つの選択肢があります。

  • 辞めた会社の健康保険を任意継続(最長2年)
  • 国民健康保険
  • 文芸美術健康保険組合

 

任意継続

退職後2年間なら、辞めた会社の健康保険に継続加入できます。

ただし、これまで会社が半分負担していたものを全額負担となるので単純に支払う金額が2倍になります。

 

継続する場合の掛け金は退職時に説明があるはずです。

事前に他の健康保険の金額を計算しておけば比較できます。会社の健康保険を任意継続する場合は、退職後20日以内に手続きをする必要があります。

国民健康保険

国民健康保険は前年度の所得に応じて決められます。市町村によっても違うので自分が住む市町村のHPや、国民健康保険課に確認するとわかります。

東京23区在住の独身者で大ざっぱに計算すると、以下のようになります。

  • 年収300万円 年間33万6900円
  • 年収400万円 年間43万1800円
  • 年収500万円 年間52万6700円

年収は色々控除した後の金額です。高いですね・・・。

文芸美術健康保険組合とは

フリーランスのクリエイターは文芸美術健康保険組合にも加入できる可能性があります。

 

これは年収の金額に関係なく、定額で月1万9600円。1年間なら23万5200円です。

 

これに加入するなら国民健康保険には入らなくて大丈夫なので、収入が不安定なクリエイターに向いています。

 

ただ加入するには多くの条件があります。文芸美術健康保険組合のHPで確認してください。家族の人数などによっては国民健康保険の方が安い場合もあります。

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②住民税

住民税

これは私の住民税の金額です。年間38万8000円です。

 

そう、これも何もしなくても毎月3万2333円が出ていっているわけです。

 

高額な理由は国民健康保険料と同じく、前年の年収をベースに計算されるからです。

この通知は6月に来るのですが、これは自分でもかなり驚きました。

正直、通しが甘い部分があったと反省もしました。

 

見ての通り、1年間の金額を4回に分けて払うので1回の支払いが多いのが特徴です。

住民税は住民サービスの対価なので、日本在住者は支払う義務があります。住民税も各自治体によって計算式が異なりますが、私が調べた範囲では大きな差はありませんでした。

 

ほとんどの自治体が、

(控除後の)年収の1割+5千円~1万円

こういった計算式を使っていました。

 

大まかに計算すると、控除後の年収300万円なら約31万円、400万円なら約41万円、500万円なら約51万円・・・という具合です。

③国民年金

国民年金も日本国民の義務です。

サラリーマンを辞めたら、厚生年金から国民年金に切り替わります。

 

年金定額で、月額1万6410円(2019年度)=1年間で19万6920円です。

毎年調整されますが、この金額はほとんど変わりません。

 

支払わない場合は、サラリーマン時代に払った年金が無駄になったり、延滞金が課されたりします。

「無年金者になってもいい!」という覚悟(?)があるなら支払いを無視できますが、それは最終手段でしょう。

 

年金を払うときの検討事項

年金の支払いをする際、検討すべきことが2つあります。

  • 付加保険料(月額400円)を支払うか
  • 前納するか

 

保険料とは、通常の掛け金より多めに支払うことで、将来の受給額を微増させられる制度です。

月額400円=年間4800円を払うかどうかを決めます。

 

日本年金機構HPには次のような説明があります。

付加年金額は、「200円×付加保険料納付月数」です。例えば、20歳から60歳までの40年間、付加保険料を納めていた場合の年金額は次のとおりとなります。

付加保険料を納めた分は、2年間でモトが取れます!

200円 × 480月(40年) = 96,000円

(毎月の定額保険料(令和元年度:16,410円)を40年間納めた場合⇒780,100円※令和元年度時点の金額)

なお、付加年金は定額のため、物価スライド(増額・減額)はありません。

長生きできそうだったら支払った方が得です。笑

 

また年金を前納すると以下の通り割引されます。

 6か月分前納1年間分前納2年間分前納
割引額(2019年度)半年で800円1年で3500円2年で14520円

一目瞭然ですが、2年前納しない限り割引率は悪いです。

 

前納できるタイミングは決まっている(口座、クレジットカードの場合は毎年2月末まで、現金なら5月まで)ので、仮に前納したくても次年度からとなります。

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その他/独立後にかかる出費

選択

 

独立直後は何かと出費がかさみます。

参考に取り上げてみます。

開業に関する出費

ここからは人によります。

従って、節約しようと思えばいくらでも節約できる部分です。

 

私の場合はブログを始めるにあたって、これらを買い足しました。他の仕事はPCとプリンターがあればできるので大丈夫でした。

  • PC(貸与PCを返却したため)
  • ミラーレス一眼レフ
  • サーバー、独自ドメイン
  • 引っ越し代
  • 書籍代
  • 封筒、切手代

 

会計ソフト、電子印鑑、シェアオフィス、名刺も必要になる人も多いかもしれません。

新たな生活に関する出費

新しい仕事=新しい生活です。

生活スタイルが変われば、服装や趣味なども変わります。

スーツを着ることが減れば、私服を着る頻度も増えるでしょう。仕事で扱う範囲も変わるので、学習代も新たにかかるかもしれません。

 

私は退職した途端に腰を悪くしたため、病院への通院費が多くかかりました。

これまで放置しがちだった眼科、耳鼻科、歯科などに通うようになったので、医療費も激増しました。

視力矯正手術、歯科矯正、ヒゲ脱毛などもしたので、その分の出費もかなりありました。

開業届、青色申告は要検討

開業届は仕事を始めて1カ月以内に出さなければいけません。

仕事を請け負うなら税務署に書類を提出します(郵送も可)。

 

開業届を提出すると失業保険をもらえなくなるので注意してください。

独立しようとする人には不要ですが、独立か転職が迷っている人は、開業届をいったん保留にするのはいかがでしょうか。

条件があえば失業保険はもらうことができるかもしれません。

 

また、フリーランスとして一定額以上稼ぐ見込みがあるときは「青色申告承認申請書」を出すと税制面で有利です。

ですが、収入が少ない場合は面倒な手続きが増えるだけなので出すかどうかは収益の金額に合わせて調整しましょう。

 

青色申告にすると、「複式簿記」での確定申告が必要になります。「freee(フリー)」などの会計ソフトの無料版を使えば、あまり苦労せずに申告書を作れると思います。

【人事労務freee】はこちらから。



まとめ/独立1年目は苦労すると覚悟すること

バックパッカー

負担は年間98万円

以上が私にのしかかってきた税金と保険料でした。

 

  1. 国民健康保険料…399,000円
  2. 住民税…388,000円
  3. 国民年金…196,920円

 

年間の合計は983,920円――。

 

計算したら気持ち悪くなってきますね・・・笑

 

ですが、これくらい大変だということをわかってもらえたら幸いです。

税金はサラリーマン時代を元に計算されるので、独立1年目の経済状況はかなり劣悪になるかと思います。

逆にいうと1年目をしのいでしまえば、割高な税金からは解放されるはずです。

 

独立1年目は辛いと覚悟しておけば、乗り越えられるはずです。

税金・保険料を減らす方法は、、、ある!

実は税金が高い期間(退社後約1年間)だけ、一部の支払いを逃れる方法も存在します。

 

海外に転出し、日本の住民票を抜くと、国民年金、国民健康保険の納付義務がなくなります。

 

デメリットも多少あるので自己責任で実践してみてください。

 

方法は「短期留学の節約方法【国民年金・健康保険】」に書いたのでよければご覧ください。