- インタビュー記事がうまくまとまらない
- 何から書き出せばいいのかわからない
- 文字起こしをつなげるだけになってしまう
こういう方が必見です。今回はインタビュー記事の書き方、まとめ方について書いていきます。
インタビューは無事終わったけど、いざ書こうとすると筆が止まることがありますよね。最低限のコツさえつかめば、それなりの文章に仕上がります。
簡単に自己紹介すると、私は全国紙で新聞記者を5年間していました。インタビューは有名人や政治家、社長、起業家、学生など何百回も書いています。この経験で学んだことを共有したいと思います。
目次
記事を書く前に/インタビューは文字起こしをつなげれば大丈夫・・・ではない
インタビューが終わった後は
- 書き始める
- わからない部分を音声を聞いて確認する(文字起こしをするならこの時)
- 文章を整える
この順番です。インタビューが終わったらすぐに書き始めるのが圧倒的に大切です。
「録音した話をつなげれば大丈夫」と言われたことがあるなら、それは忘れた方がいいです。
インタビューは主観(聞いたあなたがどう感じたか)が大事なんです。
- どの部分を相手が熱っぽく話したか
- どの部分に相手の個性を感じたか
- インタビューを振り返ってみて何が大事だと感じたか
そんな細かな部分が対面でインタビューする意味です。音声を聞くだけなら、電話で聞けばいいし、相手に文章を送ってもらえば済みます。
インタビューがまとまらない人は、録音した音に頼りすぎていて全体像が見えていない可能性があります。話し言葉と書き言葉は違います。
インタビュー記事の書き方

まず記事のタイトルを考える(暫定のタイトルでよい)
書き始める前にやることはただ一つ。
タイトルを決めましょう。
ざっくりでいいので全体像を考えると、文章が一気にまとまりやすくなります。
何についての記事なのか、相手は何が言いたかったのか・・・頭で整理して20~30文字でタイトルを書いてみます。インタビュー記事は、自分の話ではないので思いついたままに書くとバラバラな内容になってしまいます。
新聞記事やネットニュースなどのような文体で短くまとめてみてください。何のテーマについて書いているのかが明確になるので、自然と内容がテーマに収斂していくはずです。
これは新聞記者として入社したときに一番に教えられました。私はインタビューが終わったら絶対にタイトルを決めてから記事を書いていました。というか、タイトルをつけず筋の通った文章を書くのは無理でした。
記事を書きながら「違う」と感じたら途中で変えてOKです。
丁寧に説明して、後からそぎ落とす
友達から急に「この前、〇〇君がね、、、」と言われて、「〇〇君って誰?」となった経験はありませんか?
記事を書いてもこういうことがよく起きます。
記者時代、「BBQ」というタイトルについて、「何の略かわからない!」という苦情が来たことがありました。記事には何度もカタカナで「バーベキュー」と書いていますが、「BBQ」の意味はわからなかったみたいです。「バーベキュー(BBQ)」と触れておけば、このトラブルは防ぐことができました。
これは極端な例ですが、受け手が増えるほど詳しく書かないと伝わりません。
特にインタビュー記事というのは不特定多数が読みます。だから自分で思っているよりも何倍も詳しく説明する必要があるのです。
初めに丁寧に書き、後で読み返してみて不要な部分をそぎ落とす。それくらいが丁度いいです。
文章を短くする
政治家の答弁、裁判の判決、経済学の教科書、霞が関の文書・・・。
これらが分かりにくいのは、1つの文章が長いからです。
逆に読みやすい小説を見てみると文章が相当短くなっているので、こういう文章を参考にして意識的に短く区切るようにするとわかりやすい文章になるはずです。
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この文章は長く書きました。簡単な内容のはずなのに読みづらいですよね?短くすると、
読みやすい小説は文章が短いです。あなたの文章も意識的に短く区切るとわかりやすくなるはずです。
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ほら、こっちの方が読みやすいですよね。
「主観」と「客観」を混ぜる
文章にも「いい塩梅」があります。
ずっとデータばかり並べても面白くないですし、感想ばかり並べても意味がわからない文章になります。人が感じた「主観」と、データなどの「客観」を織り交ぜるとバランスが良くなります。
客観的なデータを使うときは、相手の言い分を信じ過ぎないのも大事です。
人は記憶は不正確なので、
- 受賞した賞の名前
- 所属していた団体
- 名業界の順位
こうした数字が出てきたらできるだけ調べるべきです。もし相手の言い分と違えば確認した方がいいです。
いい文章を書きたいときのコツ

誰だっていい文章を書きたいはず。
名文を書くのは練習が必要ですが、少しの工夫で綺麗な体裁に整います。
好きなライターをまねる!
パクれという意味ではありません。
書き方を真似するのです。いい小説家や記事を見ると、情景の描写方法、文章のリズム、言い回しなど、たくさん学ぶところが見つかります。
自分が書いている内容に合いそうな文章を探して応用してみると、思いのほかうまくはまったりします。
第三者の目を通す
新聞記者は文章が上達しやすいです。
なぜなら毎回上司が添削し、指導されるからです。「この言い回しはよかった」「ここがわかりにくい」「この部分は詳しく書きすぎ」「結局何が書きたいの?」。記事を書くたびにフィードバックがあります。うまくならない方が不思議です。
文章力が上がる本を読み、うまい人の文章を真似ても限界があります。他人に見せるのは恥ずかしいですがすぐ慣れます。文章が上達する人は、うまく恥を捨てられる人だと思います。
続けていれば誰でも文章力は上がります。がんばってください。